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シロクロ -11 "憤怒の裁判" 

バケモンは、どこぞのサイヤ人の瞬間移動みたく、





消えた。




そう意識した瞬間に、シスタが吹っ飛ぶ。


そして呆気にとられてる俺の前に、バケモンは立つ。




「高速で地面の影に同化し、また高速で現れただけよぉ。
 そしてシスタを"上半身"が吹っ飛ばした」



自称傍観者のメロディが、状況を説明する。

残念ながら、耳を傾けてるヒマはない。



「ほら、攻撃くるわよぉ。剣構えて」

『…ん、ああ』


あまりに瞬間的な出来事に、体が上手く動かない。

それに俺は剣術なんて心得てないからこんなバケモンとの立ち回りなんか無理だ。


…今までやってきたのはノリだ。きっとそう。



「真正面からぁ」





メロディの言った位置にとりあえず構えてると、





バケモンの前脚が剣と衝突し、

ガキン、と金属音をたてる。




「次、上からぁ」

『どうすんだよそんなん!』



とりあえず、左手を剣の側面に添え、体と垂直に掲げる感じで。





続いてバケモンが、俺を踏み潰すようにさっきの前脚を振り下ろす。


が、剣がそれを遮り、またもや金属音。


ガキン。


『重ッ…』


そりゃそうだ。
あのバケモンの体重をモロに支えたんだから。

両腕が痺れて、剣を掲げたままという奇妙な格好で膠着する。



「次、真ん中ぁ。…無理よねぇ」


ええ、無理でございますとも。





バケモンの下から振り上げるような攻撃は、





膠着してノーガードの俺の腹へ、





見事にクリーンヒット。



激痛が走るわけでもなく、

意識がトぶわけでもなく、




ただ、両脚で立つことができなくなった。





とりあえず『クロ』纏ってるから、腹を貫くとかのレベルじゃないが、



ほら、ボクサーにみぞおち殴られた感じ。


分からねぇか。



つまり、その中途半端な防御力が、かえって苦しいんだ。





やっとこさ上を見上げると、"上半身"がさっきの灰色の球弾作ってやがる。


アレは直撃したらヤバいだろなぁ…



今度こそここまでか―





バケモンが灰色を飛ばした時、





俺は別の何かに弾き飛ばされた。












さっきまで俺がいた位置に居たのは、シスタ。





さっきの攻撃喰らって動けないところを、なんとか動いて



俺を、弾き飛ばしたのだ。



―力を出し切って俺を押したシスタは、動ける筈もなく―



『…違うだろ』


―容赦なしに灰色の弾は―



『…アイツは』



―彼女を、襲う―



俺を助けたんだろ―





凄まじい爆塵があがる。


動けないシスタは、当然その中心に。


粉塵が舞い終わり、さっきまで俺がうずくまっていた位置に居たのは、






血まみれのシスタ。









あまりに瞬間的な出来事。

俺は何をしてた?






守られたんだろ?女に。



俺のせいで犠牲になったんだろ?女が。




『レギ、シスタ平気か?』


誰のせいだと自虐しつつも。



「大丈夫だ、死にはしない。吾が顕現して止血するから、気にせず戦え」



安心感と共に、怒りと憎悪が押し寄せてきた。


自分の愚かさに、な。





「…怒りの感情なんて持ってるヒマなんてないわよぉ?」



宥めてるのかしれないが、メロディが呟く。



『じゃあ、この怒りは誰にぶつければいいんだ?』



分かりきっている答え。



「決まってるでしょぉ?あんたの目の前のバケモンよぉ」



とんだ八つ当たり。

とんだ逆恨み。


だが、今はそんなの関係ない。








悪いが、俺の怒りのサンドバックになってもらうぞ。


「勝算でもあるわけぇ?」

『ぶっちゃけ無い。が、試したいことがある』



悲しいことに、この世界では怒りのエネルギーを力に変えるなんて事はできない。


だからこそ、与えられた『シロクロ』の力、応用させてもらう。





バケモンが次に標的にするのは、当然俺だ。


俺が剣を向けているせいか、バケモンはなかなか襲ってこない。




その中途半端な脳ミソで、どこまで読めるのかな?





『"逆恨みの裁判<デフィジャッジ>"』



剣の先端に意識を集中させる。


俺の試したい事。

『クロ』の遠距離攻撃。





『"有罪<ブレイム>"!』



"断罪裁判"の先端から、バケモンめがけて一直線に『クロ』の波動が放たれる。



剣で遠距離攻撃されるとは思ってなかったのか、防御もせずにバケモンに直撃した。





「…なるほどぉ、考えたわねぇ。 でも、"拒絶の柱"じゃない分、威力は落ちてるわよぉ?」



確かにそうらしい。

とりあえず怯んではいるものの、脚を切ったダメージには程遠いとみえる。



だが、それでいい。

今は、冷静になる時間と、ほんの少しのスキさえできれば、



なんでもいい。





「一応どうするのか聞いてみるわぁ」


はっは、そうだな。
俺が勝手に進めたら、賢者サマの立つ幕が無いってか。


『ある程度の勢いさえあれば、アイツにだって剣は刺さる筈。
 そしたら直接『シロ』を注入してやる』

「へぇ。それで『クロ』で壁を蹴って、お得意の"一方向のみ高速移動"で突撃するわけね」


相変わらず口が減らないが、見抜いたのは誉めてやる。



「けど、外したら絶望的よぉ?あんた、着地する技術ないでしょ」

『分かってんだろ?これくらいしか方法無いって』



ある程度の距離のおかれたビルの側面へ走っていく。

そして、バケモンは動きだす。












ほら行くぜ、最後の局面だ。
















−火が灯ったその眼は、
お前以外の全てを照らしてくれている、よ。−



なにって月〜水の部活三連チャンがきつい。

それだけなら体力的にはどうにかなりそうなんだけど、

特に月曜と火曜は観たい深夜番組が無いからきつい。

なんで週末に固まるかな、深夜番組。


んーと、過去のタイトルに全部サブタイトルみたいなのつけてきた。

よくよく考えてみたら、後半の展開とかコレ無しじゃやってけない。
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